軸受けとは
内輪と外輪との間に多数の玉、又はころを入れたもので、通常内輪を軸にはめ込み外輪は外輪の静止部分にはめ込みます。
軸受けは、軸の回転運動による摩擦を小さくするために、たとえば、モーターや自
動車、電車の車軸など、いろいろな機械に使われています。
*内径番号04から96までは、内径番号を5倍すると内径寸法(㎜)となります。
軸受けの取り扱い
軸受けは精密部品であるため、取り扱いに当たってはゴミの侵入、錆、傷の発生がないように注意しなければなりません。
特に硬いゴミは微少なものでも軸受けの摩耗の促進、軌道面表層の破壊、音響振動の増加など軸受けに悪い影響を与えます。
軸受けに強い衝撃を与えると軌道面に圧痕や傷が生じ、軸受けの機能を損なったり軸受けの早期破損の一因となることがあるので、取り扱いには十分注意する必要があります。
軸受けのはめあい
軸受けの性能を十分発揮させるためには、内輪は軸に、外輪はハウジングにしっかり固定して運転され、お互いに滑りが起こらないことが必要です。
ですから、はめあい部には必要に応じて適切な「しめしろ」を与えてあります。
この「しめしろ」が足りないと右の図のように軸と内輪との間に隙間が生じ、そのため滑りが生じます。
このように「しめしろ」が小さくはめあい面が滑ると、軸の摩耗振動、異常発熱を生じ、軸受けの事故の原因となります。
軸受けの取り付け
「しめしろ」の小さい小形の軸受けは、軸に内輪を圧入することができます。
右の図のような当て金を用いプレスで静かに押し込みますが、外輪に当て金を当てて内輪を取り付けることは、軌道面に圧痕や傷を付ける原因となるので、絶対にさけなければなりません。
やむを得ずハンマーなどで叩いて取り付ける場合にも当て金を用いますが、この方法はしばしば軸受け損傷の原因となります。
また、「しめしろ」が大きい場合や、中形大形の軸受けは圧入に要する力が大きいので作業が難しくなります。
焼きばめ方法
軸受けを加熱して膨張させ、軸に取り付ける焼きばめ方法が便利です。
熱膨張した軸受けは、内輪が軸径より大きくなるので簡単に軸に挿入することが可能で、軸受けに無理な力が加わりません。
一般には、油の中で熱する方法が多く用いられています。また、炎で局部的に温度を上げたり不均一な加熱は、軸受けの材質に悪影響を及ぼします。
ETOHベアリングヒーターの特長

ETOHのベアリングヒーターはむらなく均一に加熱する誘導加熱方式ですので軸受に損傷を与えることなく熱膨張させることができます。この特長は軸受作業におけるトラブルを無くし作業効率の向上に効果があります

この誘導加熱方式は火や油を使わないので安全性が高くしかも焼ばめ作業に要する時間を大幅に短縮します。

ETOHベアリングヒーターの独自性
弊社製品の利点
弊社以外の総てのメーカーは、本体コアが上向きの構造を採用しておりますが、下記のような欠点があります。弊社の採用している横向き構造は、これらの欠点を克服した使いやすい構造です。